「シャフトが柔らかいとスライスになる」「硬いシャフトにすればスライスが直る」という話を聞いたことがあるゴルファーは多いはずです。実際のところ、シャフトの硬さとスライスの関係はどうなっているのでしょうか。
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結論:柔らかくてもスライス、硬くてもスライスになる
シャフトの硬さとスライスの関係は「柔らかい=スライスになる」「硬い=スライスが直る」という単純な話ではありません。原因によってまったく逆の対処が必要になります。
柔らかいシャフトでスライスになるケース
原因:しなり戻りが追いつかない
シャフトが柔らかすぎると、ダウンスイングでシャフトがしなった後、インパクトまでにしなり戻りが追いつかず、フェースが開いたままインパクトを迎えます。
特に以下のゴルファーに起こりやすいです。
| スイングタイプ | スライスになる理由 |
|---|---|
| 切り返しが速い・叩き系 | 強い力がかかりシャフトがしなりすぎる |
| HS45m/s以上で軽量シャフト使用 | HSに対してシャフトが柔らかすぎる |
| テンポが速い | しなり戻り前にインパクトを迎える |
この場合の対処法: 1フレックス上げる、または重量を5〜10g上げる
硬いシャフトでスライスになるケース
原因:しなり戻りが少なくフェースが閉じない
シャフトが硬すぎると、今度はしなり量が少なすぎてフェースターンが不足します。特にHS低め・テンポがゆっくりのゴルファーが硬いシャフトを使うとスライスが出やすくなります。
| スイングタイプ | スライスになる理由 |
|---|---|
| HS40m/s以下で硬いシャフト使用 | しなりを使えずフェースが閉じない |
| テンポがゆっくり | シャフトのしなり戻りを活かせない |
| アウトサイドイン軌道 | シャフトの硬さに関係なくスライスが出る |
この場合の対処法: 1フレックス下げる、または先調子・捕まり系シャフトを選ぶ
HS別・適正フレックスとスライスの関係
| HS | 適正フレックス | 柔らかすぎるとスライス | 硬すぎるとスライス |
|---|---|---|---|
| 40m/s以下 | R〜SR | S以上を使う場合 | 起こりにくい |
| 41〜44m/s | SR〜S | Xを使う場合 | Lを使う場合 |
| 45〜48m/s | S〜6S | Rを使う場合 | 起こりにくい |
| 49m/s以上 | 6S〜X | Sを使う場合 | 起こりにくい |
シャフトの硬さより「調子」の方がスライスに影響する
スライス改善においては、フレックスの硬さよりも**調子(キックポイント)**の方が影響が大きいケースが多いです。
| 調子 | スライスへの影響 |
|---|---|
| 先調子・先中調子 | 先端がしなってフェースが閉じやすい→スライス改善に有効 |
| 中調子 | ニュートラル→スライスへの影響は中程度 |
| 元調子(手元調子) | 先端が硬くフェースが閉じにくい→スライスが悪化しやすい |
重要: VENTUSシリーズやDIAMANA WBのような元調子・フェード系シャフトは、硬さに関係なくスライサーには不向きです。
スライスのタイプ別・シャフトの硬さの選び方
タイプA(高スピンスライス:まっすぐ出て途中から右)
原因はスピン過多のケースが多く、シャフトを柔らかくするとさらにスピンが増えて悪化します。
→ 先端が硬めのシャフト(中元調子)でスピンを抑えながら捕まりも確保
タイプB(プッシュスライス:最初から右に飛ぶ)
フェースが開いたままインパクトしているケースが多く、先端がしなるシャフトが効果的です。
→ 先調子・先中調子で先端が走るシャフトを選ぶ
よくある質問
純正シャフトSより硬いカスタムSに変えたらスライスが増えた
メーカーによってSの基準が異なります。純正のSより硬いカスタムシャフトのSというケースはよくあります。フレックス表記より試打での体感確認が重要です。
スライスにはどのシャフトが最も効果的ですか?
タイプBのプッシュスライスにはSPEEDER NX BLACK・SPEEDER NX VIOLET・ATTAS KINGが効果的です。タイプAの高スピンスライスには先端が硬いVENTUS TR BLUE・TENSEI Pro 1K WHITEが向いています。
フレックスを上げれば必ずスライスが直りますか?
直りません。スライスの原因がスイング軌道(アウトサイドイン)にある場合はシャフトを変えても改善しません。まずスライスのタイプを特定することが重要です。
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まとめ
- 「柔らかいシャフト=スライス」は半分正解。硬すぎてもスライスになる
- スライスへの影響はフレックスの硬さよりも調子(キックポイント)の方が大きい
- スライスには「タイプA(高スピン)」と「タイプB(プッシュ)」があり、対処法が真逆になる
- 元調子・フェード系シャフトはスライサーには原則不向き
免責事項:本記事の情報は参考目的です。実際の購入前には試打・専門店でのフィッティングをおすすめします。